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2008年9月 1日 (月)

最近の凶悪事件に関して

精神科 心療内科 メンタルクリニックのニュース


最近の凶悪事件に関して


2006/6/9(金)

精神科の治療と凶悪犯罪


 今日、秋田県藤里町の米山豪憲が殺害された事件に関して、畠山鈴香容疑者が衝動的に殺害してしまったことを供述した。

 今までの経緯からすると、この供述の信憑性はまだ十分ではないかもしれない。しかし、私はこの「衝動性」に関しては偽りないものだと思う。誰にでも「死んでしまいたい」「アイツを殺したい」などという「考え」が頭に浮かぶことがあるかと思う。しかし、それはあくまでも「考え」であって、通常の状態ではそれを実行に移すことはない。
 しかし、そのブレーキとなる理性をふきとばしてしまうものがある。それは薬物である。覚せい剤や麻薬のその作用については知られているところである。お酒についても程度の差こそあれ、知られている。しかし、向精神薬の持つその危険性はそれほど知られていない。向精神薬を処方される患者が、そのような危険性を十分に知らされることもない。これが、現在の日本の最大の問題だと思っている。

 さて、話題を畠山容疑者に戻す。報道によると、彼女は月に2回心療内科に通っていた。睡眠薬を頻繁に服用して朝起きられなかったり、処方された睡眠薬を大量摂取して病院に運ばれたこともあったりしたとされている。日本ではハルシオンやデパスなど、通常量でも依存症になる危険性があるため、海外ではあまり用いられない睡眠薬、抗不安薬がしばしば処方される。ハルシオンが衝動的な犯罪を引き起こすことも知られている。

 何でもかんでも凶悪犯罪を薬に結びつけるのはおかしいと思われる方がいるかと思う。確かにその通りかもしれない。しかし、今まで日本では、精神科の治療と凶悪犯罪の関係について、ほとんど検証すらされなかったというのが事実である。それでは、その可能性の有無だけでもまず調べる必要があるのではないか。

 日本はいつからこんな危険な国になってしまったのだろうか。新しいタイプの抗うつ剤(SSRI)が認可された1999年から、本当に日本は変わってしまった。

この10日間だけでも、以下のような事件・裁判が報道されている。

5月31日
千葉県:習志野市で、早朝に包丁を手にした息子が、逃げる両親を追いかけて路上で馬乗りになり、二人を刺殺し、まもなく自分の胸を突いて自殺。息子は精神科へ通院していた。

6月1日
大阪地裁:寝屋川小学校教師殺傷事件で殺人罪に問われた少年に対する公判が開かれた。少年は抗うつ剤を処方されていた。

6月6日
京都地裁:京都府宇治市学習塾小6女児殺害事件で、殺人罪などに問われた萩野裕被告に対する第2回公判が開かれた。被告は2003年秋から精神科クリニックに通い始めたが、どんどん悪化していく様子を両親が証言した。被告は、ルボックスなどを処方されていた。

6月7日
神奈川県:川崎市多摩区のマンション男児投げ落とし事件で、殺人罪などで起訴された今井健詞被告が再逮捕された。別のマンションで小学5年の男児を投げ落とそうとしたとした疑い。精神病院へ入院していた被告の自殺衝動は、退院後に殺人衝動へと変貌していた。

6月7日
さいたま地裁:「ドン・キホーテ浦和花月店」が全焼し、店員3人が焼死するなどした連続放火事件で、建造物等放火の罪などに問われた渡辺ノリ子被告の公判が開かれた。弁護側は、被告が服用していた抗うつ剤の影響の可能性を指摘。薬による影響の有無を含めた精神鑑定を申請していたが、飯田裁判長は採用を決定した。

6月9日
徳島地裁:昨年12月、8歳の長男と5歳の長女をダム貯水池投げ込んで水死させたとして、殺人罪に問われた、主婦生田佳織被告の初公判が開かれた。生田被告は昨年夏、精神科へ入院していた。

 共通項は、全員、精神科にかかって悪化したという事実である。精神科医が本来の役割をはたし、彼らを治療できていれば、このような事件は決して起こらなかっただろう。悪化させたのであれば、それは医療過誤であり、責任をとるべきである。殺人エレベーターを作った会社は何らかの責任をとらされるだろう。無差別殺人者を作り出した精神科医にも、同様の責任がもとめられる。

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精神医療現場での被害の報告を受け付けています。
特に、その被害に関して何らかの行動(刑事告発、民事訴訟、内部告発、行政交渉、マスコミへの周知、法律改正の働きかけなど)を起こしたいという方、一度ご相談下さい。
特に情報を集めている事例
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kebichan55@yahoo.co.jp

ブログ「精神科医の犯罪を問う」2006/6/9(金)の記事転載

http://blogs.yahoo.co.jp/kebichan55/7489489.html

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